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どれだけ泣いても
どれだけ叫んでも
僕の声は
誰にも届かない


コインロッカーの中
産み堕とされた命は
闇夜よりも暗い闇に
絶対的な闇に 包まれ
誰にも気づかれず
夜に紛れ


僕は一人 ただ一人震える
夜風みたいな孤独に
夜風よりも冷たい寂しさに
ただ一人、震える


コインロッカーの中
鍵穴から漏れる光は暖かく
けして開けられない鍵穴から覗く世界は
目を閉じたくなるほど

目を閉じたくないほど
煌めいて



咽は錆びれ
叫びは 呟きにしかならず
虚ろにさ迷う瞳は 涙さえ乾き
しかし――
命の鼓動は脆弱にも打ち続け
苦しみは 終らない


永遠に出られはしない
コインロッカーの中
誰にも届かない
僕の声
誰にも気づかれず
息さえも 夜に紛れ
ただ、一人震え










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