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人間という有機物は
なんと脆くて
なんと儚いのか
なんと醜くて
なんと汚いのか


地底に光る鉱石は
透きとおるほどに硬く
力強く輝くのに
透きとおるほどに凛と
純粋なのに


人間という有機物は
透明であればこそ脆く
純粋であるが故に傷つく


生きること、それは
少しずつ しかし常に
心を汚すこと
生きること、それは
少しずつ しかし確実に
心を濁すこと


一つ昼夜が廻るごとに
一つ諦め
一つ月が生まれ変わるたびに
一つ棄て


そうしなければ生きられぬ世界
否 生きられぬ己は
なんと脆くて
なんと儚いのか


なんと醜くて
なんと汚いのか
人間という有機物は










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